2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

タロウ物語(序章)

長野県で生まれ育ち、東京へ出て来てから、うん十年ほど前ちょうど40才の時に、千葉県にいました。佐原市から離れた雑木林の中に、新しく物流センターができ、システムエンジニアとして「入出庫在庫管理システム」の設計開発に従事することになり、4月初旬か…

東京アラート

新宿には、都庁あり大きな会社あり、新宿区役所の周り一帯には、日本一の歓楽街・歌舞伎町と、世界的に有名なおかまの街・新宿二丁目があります。甲州街道と青梅街道、大久保通りと早稲田通り。方南通りと十二社(じゅうにそう)通りが交わる交差点の交番の…

桜文鳥の花(終わり)

手乗り文鳥には、ノーマル、白、シルバー、シナモン、桜、ほか数種類があります。花は桜文鳥で、灰色の胸に、桜の花びらのような白い紋様が浮き出ているので、こう呼びます。頭と尾っぽは黒、背中は灰色、お腹は白、くちばしと、アイリングという目の周りの…

文鳥の爪の骨折(その後)

文鳥は元気で心配ないのですが、素人判断は禁物と思い、きょう動物病院へ行って診てもらいました。折れた爪の根元から1ミリ半ほどは残っていて、爪の中に赤い血管が透きとおって見え、折れて短くなった爪をピクピク動かしたりもしています。獣医さんの「大…

桜文鳥の花(その二)

その頃、私は個人事業主、派遣社員としてコンピューター関係の仕事をしていましたが、ヒヨドリのことが気になって 、たまに病院へ電話して様子を聞いていました。二週間を過ぎたころ、病院の看護師の女性から携帯に電話があって、「奇跡的に傷が治って、飛べ…

桜文鳥の花(その一)

長野県で生まれ、小学生の時から生き物が好きで、カブト虫、亀なんかを飼っていました。鳥には、犬や猫とちがい感情がないと思っていて、興味をもちませんでした。東京へ来て、数年前の犬の散歩の折に、車道にうずくまっている小鳥を見つけました。車に踏み…